いきなりだが次の問題をよく考えてほしい
・ある商人が金貸しから借金をし、困っていた。
・借金を返済できない時は監獄に放り込まれる。
・取り立てにやってきた金貸しは商人の美しい娘に目を付け取引を提案した。
・娘をくれるなら借金をチャラにする。
・庭には黒と白の二色の石が落ちており、袋に二つの白と黒の小石を袋に入れ白い石を引けば金は棒引きとし、娘はくれなくてもよいが黒い石を引いた時は借金を棒引きとするが娘を差し出す。
・金貸しは自分が監獄送りとなると娘は食べていけなくなるので仕方なく同意した。
・娘は金貸しが商人の庭から黒い石を袋に二つ入れるのをみて、茫然とした。
→もしもあなたが娘の立場ならどうする??
慎重に論理的な分析をした場合大抵次の3つの選択に行き着く。
①少女は石を拾うことを拒否する。
②少女は袋の中にあるのは二つの黒い石であることを示し、金貸のイカサマを暴く。
③少女は黒い石を選択し、父親を助ける代わりに自身を犠牲にする。
このような選択しか考えられたなかった場合、あなたの頭は柔軟とは言えないかもしれない。
なぜなら、③は言わずもがな、①と②を選択した場合は金貸の機嫌を損ねる可能性が高く、せっかくの父親を助けるチャンスを失いかねないからである。
このような論理的な分析は垂直思考と一般的に呼ばれている。垂直思考家はある状況について最も合理的な味方をとり、そこから問題を解決するために慎重に論理的に先に進む。
一方、水平思考と呼ばれる考え方をする人は既存の枠に囚われずにあらゆる異なった見方を探ろうとする。
この問題でみるならば、垂直思考家は石を選ばなければいけないという事実について熟考し、水平思考家は残された石に着目するのである。
この話の中の少女は石を袋から取り出すと手を滑らし見えないように石を庭に落とした。
庭は黒と白に色の石しかないから紛れて少女がどちらを拾ったかは分からない。
しかし大丈夫、袋の中の残った石の色を確認すればどちらの石を拾ったかは判明するのであるから。
このような水平思考に関する問題は実際にFBIの試験に出題されたことがあるらしい。
さらに本も出版されており、脳トレのように鍛えることが可能であるみたいだ。
あなたが困難に直面した時にあなた自身を本当に救ってくれるのは水平思考かもしれない。